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大型家具・家電だけを引越し業者に依頼できる?
引越し料金を節約するために、近場であれば、小さな荷物を自分で運び入れ、大きなベッドやソファーなどの大型家具、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電だけの運搬を引越し業者に依頼したいという方もいるのではないでしょうか?
そもそも、大型家具・家電だけの運搬を引越し業者に依頼することはできるのでしょうか。
大型家具・家電のみを運んでくれる引越し業者がある!
大型家具・家電のみの運搬というと、どうしても宅配便をイメージしてしまうかもしれませんが、実は引越し業者でも専用プランを設けているところがあるのです。
じつは、引越しのときに家具や家電だけを運んでもらいたいという人は結構いるのです。
特に、次のようなケースで多く見られます。
- 一人暮らしでほとんど荷物はないが、冷蔵庫だけは大変だから業者に運んでほしい。
- カップルだから荷物は少ないが、ベッドや洗濯機、冷蔵庫を自分たちだけで運ぶのは難しい。
- 家族での引越しの際、近場だから荷物は自分たちで運べるが、大きな家具や家電だけは運べない。
このように、荷物が少ない、または引越し先が近くだから小さな荷物は自分たちでちょこちょこ運べるけれど、大きな荷物を運ぶことが難しい場合に、引越し業者を利用する人が多いです。
大型家具・家電を運んでくれる業者の専用プランと料金の相場
ヤマトホームコンビニエンス「らくらく家財宅急便」
ヤマトホームコンビニエンスは、クロネコヤマトの引越しや家財の配達に特化した部門です。
家具・家電のみの運搬は、「らくらく家財宅急便」で依頼することができます。
宅配便というよりも、どちらかというと引越しに近い感じです。
【利用料金】東京都内~東京都内
ランク | サイズ(3辺の合計) | 料金 |
---|---|---|
SSランク 電話機/ファックス/HDレコーダー | 80cmまで | 1,540円 |
Sランク 電気ポット/炊飯器 | 120cmまで | 2,200円 |
Aランク 衣装ケース/石油ストーブ/扇風機/エアコン(室内機) | 160cmまで | 3,190円 |
Bランク 押入ダンス/肘掛け椅子/座卓/エアコン(室外機) | 200cmまで | 4,400円 |
Cランク 全自動洗濯機/ドラム式洗濯機/学童机/カーペット(6畳・4.5畳)/単身用冷蔵庫/布団袋 | 250cmまで | 7,535円 |
Dランク ソファー(2人掛け)/自転車(22インチ)/食器棚 | 300cmまで | 10,945円 |
Eランク 家庭用冷蔵庫(大型)/ シングルベッド(簡易型)/自転車(26インチ)/タンス/本棚 | 350cmまで | 16,555円 |
Fランク ダブルベッド/衣装タンス | 400cmまで | 23,375円 |
Gランク カウチソファー | 450cmまで | 30,195円 |
参考URL:https://form.008008.jp/mitumori/PKZI0100Action_doSearch.action
こちらは、東京都内から東京都内へ引っ越した場合にかかる料金になります。距離が遠くなれば、その分料金は高くなりますのでご注意ください。
大型家具・家電と呼ばれるものは、Cランク~ということになりそうです。家庭用冷蔵庫の大型のものや簡易型のシングルベッドだと16,555円です。ダブルベッドになると金額が上がって23,375円になってしまいますね。
- 料金が安い
- 小さなものから大きなものまで対応
- 梱包、設置、資材の回収もお願いできる
- 大きいものや距離が遠い場合は料金が高くなる
- 分解や組み立ては追加料金が発生する
- 料金が設定金額より安くはならない
「らくらく家財宅急便」のメリットは、小さな家具で、なおかつ近距離であれば料金が安いということです。また、引越し業者と同じように梱包や設置などもお願いできるので安心してまかせることはできそうです。
デメリットとしては、距離が遠い場合や大きな家具・家電の場合は料金が高くなってしまうことが挙げられます。また、分解や組み立てといった「オプション」を利用すると追加料金が発生してしまい、その金額も少し高いようです。
最大のデメリットは料金が安くならないという点です。
引越し業者の場合は、競合他社が多いため値引きに応じてくれるところが多く、値引きが当たり前になっているのですが、宅配便は大型家具・家電の運搬を行っている業者がヤマト以外にほとんどないため値引きをしてくれることはまずないといえます。
宅配便というシステム上、値引きはできないというのが正直なところでしょう。
サカイ引越センター「せつやくコース」
引越し業者として知名度が高い「サカイ引越センター」では、「せつやくコース」で大型家具・家電の運搬を依頼できます。
サカイ引越センターの「せつやくコース」は、細かい荷物を自分で荷造り・荷解きをして、大型家具・家電の荷造り・荷解きのみをスタッフにお願いするという内容になります。
次のような人におすすめです。
- 荷物が少ない人
- 荷造りや荷解きをする時間がある人
- できるだけ引越し料金を節約したい人
とにかく、荷物が少なく、手伝ってもらわずとも荷造りや荷解きができる人に向いています。また、大型家具・家電のみ、スタッフが荷造り・荷解きをやってくれるので、一番大変な部分をすべて任せることができて安心です。
【料金相場】
距離 | 近距離 (50km未満) | 中距離 (500km未満) | 遠距離 (500km以上) |
---|---|---|---|
1人暮らし | 37,000円 | 57,000円 | 65,000円 |
カップル/夫婦など 2人暮らし | 68,000円 | 90,000円 | 115,000円 |
4人家族 | 90,000円 | 120,000円 | 160,000円 |
料金のだいたいの目安は以上のようになっています。1人暮らし、つまり単身引越しの近距離で37,000円ということですが、大型家具・家電だけの運搬でダンボールの荷物などがない場合はもう少し安くなります。
ちなみに、シングルベッド1台のみ運ぶ場合(近距離)は約20,000円ということなので、大型家具・家電のみの運搬なら相場よりもかなり安く抑えられるでしょう。
- 引越しのプロが梱包、運搬をしてくれる
- 相見積もりを取って値引き交渉できる
- 相見積もりを取って値引き交渉できる
- 家具や家電の個数を気にしなくていい
- 家具や家電と一緒にほかの荷物も運べる
- 料金が高め
メリットとしては、引越しのプロが梱包・運搬をしてくれるので安心してまかせられるというのがあります。壁などを傷つけないように保護しながら運んでくれるので、自分で運ぶよりもずっと安全です。
また、宅配便の場合と違って相見積もりを取ることで値引きしてくれる可能性もあります。
トラックの大きさが決まっているわけではないので、家具や家電の個数を特別気にする必要がないというのもうれしいポイントです。
自分で梱包する必要はありますがダンボール50個がついてくるので、家具や家電だけでなく、そのほかの荷物も運んでもらいたい人におすすめです。
デメリットとしては、やはり引越し業者のプランということで料金設定が少し高めな点が挙げられます。しかし、値引き交渉ができるので、荷物の量や距離によって安くなる可能性は十分あります。
アーク引越センター「大物限定プラン」
アーク引越センターでは「大物限定プラン」で、大型家具・家電の運搬をお願いできます。
形式としてはサカイ引越センターと同じですが、アーク引越センターは、ダンボールのほかに、布団袋、ハンガーボックスのサービスといった特典が受けられます。
詳細は見積もりを出してみないとわからないということですが、例えばシングルベッド1台のみを運ぶ場合で、だいたい20,000~30,000円ということです。
- プロの引越し業者が丁寧に家具や家電を運んでくれる
- ほかの荷物も一緒に運んでもらえる
- さまざまな特典が受けられる
- 料金が高め
先ほどご紹介したサカイ引越センターのプランと同じで、大型家具・家電のみの荷造り・荷解きをスタッフが行ってくれるというプランですので、ほかの荷物がある方は自分で梱包する必要があります。
しかし、ほかの荷物も一緒に運びたい方にとってはありがたいですね。
また、ダンボール最大50枚無料、布団袋最大2枚無料、ハンガーボックス最大5個無料(レンタル)、毎月1日~20日特別割引(土日祝・繁忙期除く)といった4つの特典付きなのでお得に引越しをしたい方には最適です。
こちらも、サカイ引越センターと同じく、大型家具・家電のみを運搬する場合と比べて少し高めの料金設定というところがデメリットです。
日通「単身パック」
日通には、単身引越し向けのサービスとして「単身パック」というものがあります。単身パックはSとLがあり、それぞれ内容と料金が異なります。
決められたサイズのボックスに載せられる分の荷物を運んでくれるというシステムで、一人暮らしの方、荷物の少ない方に向いています。このプランを利用して家具や家電だけの運搬もできます。
- 単身パックS:18,000円~(横幅108cm×奥行74cm×高さ155cm)
- 単身パックL:20,000円~(横幅108cm×奥行104cm×高さ175cm)
単身パックは、専用のボックスに積める分の荷物が格安で運べるプランなのですが、サイズを見ていただくとわかるとおり、高さの上限がSは155cm、Lは175cmになっています。
この高さまでしか入らないため、大型冷蔵庫などの家電を運ぶのは難しいといえます。このサイズで収まる家具・家電なら運べるので、家の家具や家電をチェックして、入りそうなら業者に相談してみましょう。
- 料金が格安
- 積める分だけ運んでくれる
- 大型の家具や家電は積めない場合が多い
単身パックは、設定料金がかなり安く、単身者の引越しには最適なプランですが、大型家具・家電を運ぶということを前提に考えると、難しいかもしれませんね。
キタザワ引越しセンター「一発予約家財宅配便」
キタザワ引越しセンターの「一発予約家財宅配便」は、家具・家電1点から運んでくれる便利なサービスです。
- シングルベッド8,000円
- 大型冷蔵庫10,000円
ほかの引越し業者とは違い、大型家具・家電を1点から運んでくれるというのが最大の特徴です。引越しのトラックにベッドだけ入らなかったという場合でも、安い料金で運んでくれるので安心です。
また、引越しだけでなくオークションなどで売れた家具や家電の配送にも利用することができ、幅広いニーズに対応しています。
- 家具や家電1点からOK
- 料金が格安
- 豊富なオプションが用意されている
- 首都圏や周辺地域に限られている
宅配便のような使い方ができて便利なサービスで、さらに料金が安いので家具や家電だけを運びたい方におすすめです。
しかし、配送地域が限られており、それ以外の地域の料金は要問合せになっているので高くなってしまう可能性もあります。
ムービングS「小口引越しプラン」
ムービングSは、軽トラックに積める荷物を安く運んでくれる「小口引越しプラン」があります。
このプランで大型家具や家電のみの運搬が可能です。
- 軽トラック1台分8,000円~(作業員1名)
ムービングSの「小口引越しプラン」は軽トラック1台に荷物を積み込んで運んでもらうサービスです。少量の荷物、単身引越しのほか、家具1点からでもOKです。
コンテナは、高さ2m05cm×横幅1m47cm×奥行き1m92cm、容量は5.5立方メートルで、この中に入る荷物ならリーズナブルに運んでもらうことができます。
- 軽トラック1台8,000円~とリーズナブル
- 家具、家電1点からでもOK
- 作業員が1名なので手伝いが必要
家具や家電1点からでも運んでもらえるのがメリットです。また、料金も8,000円~なので宅配便を依頼するよりも安く済みますね。
しかし、作業員は1名しかいないので、大型冷蔵庫やダブルベッドといった大きなものは補助が必要になる可能性が高いです。
赤帽
赤帽は、最大積載量350kgのトラックに積めるだけの荷物を低料金で運んでくれるのが特徴です。
トラックに入る家具、家電なら1点からでも運搬してくれます。
- 10km以内の距離の場所に、高さ180cmまでの家具・家電を運ぶ場合:8,000円
- 30km以内の距離の場所に、高さ180cmまでの家具・家電を運ぶ場合:11,000円
このように、比較的安い料金で高さのある家電、長さのある家具を運ぶことが可能です。
- 基本料金が安い
- トラックまるまる1台借りられるので自由度が高い
- 作業員が1名のみ
- 作業員1人につき+5,000円の追加料金がかかる
- 階段の上り下りが必要な場合は+500円の追加料金がかかる
- 時期や距離によって追加料金がかかる
赤帽は、単身引越しに関してはかなり安く済ませることができると評判です。基本料金が安く、トラックの荷台に積める分だけ運んでくれるので自由度が高いのもメリットです。
しかし、作業員は基本1名で、追加で人手が必要な場合は作業員1名につき5,000円の追加料金がかかります。それ以外にも時期や曜日、階段の上り下りが必要な場合に追加料金がかかるので、だいたいの見積もりを見てから決めるようにするといいですね。
大型家具・家電のみを運ぶなら【赤帽】か【ムービングS】がおすすめ!
大型家具・家電のみを運ぶ場合、一番おすすめなのは赤帽、そしてムービングSです。
赤帽もムービングSも料金が8,000円~とリーズナブルで、トラックに入る分だけの荷物を運んでくれるので、家具や家電の運搬に適しているといえます。
キタザワ引越しセンターも同じ料金で、家具・家電1点からでも運搬してくれるところは優れていますが、地域が限られているので首都圏の方には向いているでしょう。
大型家具・家電を運ぶ料金を安くする方法
大型家具・家電を運ぶとき、できるだけ料金を安く抑えたいものです。ここでは、大型家具・家電のみを運ぶ際の料金を安くするちょっとしたコツについてご紹介します。
複数社で見積りを取って比較する
引越しの見積りを取る場合、どうしても1社に絞ってしまいがちですが、そうするとちょっと損をしてしまうかもしれません。
というのも、引越し料金というのは基本的に「値切ることができる」からです。
特に、複数の引越し業者で比較して、「相見積もりを取る」という旨を業者に伝えると、ライバル社より安くして自分たちの会社で引越しをしてもらいたい!という気持ちが働くため、安くしてくれる場合があるのです。
最初から1社に絞らず、複数の引越し業者から見積りを取るのが最適です!
安いプランで自ら補助をする
先ほどご紹介したとおり、さまざまな引越し業者で「家具・家電のみ」に特化したプランを用意しています。
中には、一般的な引越しと同じようにダンボールを提供してくれるものもありますが、ダンボールを利用しないで家具・家電のみを依頼した場合は安くなる可能性もあります。
また、最初から家具・家電のみの運搬を目的とした安いプランを利用すれば10,000~20,000円くらいで運ぶことができるのです。
また、安いプランの場合はオプションでいろいろと料金が加算されることがあります。例えば、安いプランは作業員1名のことがほとんどなので、大きな冷蔵庫などを運ぶ際は1人増やさなければならず、人件費として数千円加算されてしまうのです。
人件費を節約するためには、自分で補助を買って出ることです。また、友人や家族に手伝いを頼むのも1つの方法ですね。
不要な家具を売却する
大きな家具、家電を新居に運ぶのは意外とお金がかかります。もし、今使っているものの中で不要な家具や家電があれば、引越しの前に売ってしまうのもアリですよ!
運ぶお金がかからず、結果として節約になります。
また、売れればお小遣いにもなるので、一石二鳥ではないでしょうか。この機会に、不要な家具・家電はないか見直してみるのもおすすめです。
引越しが安くなる!?おすすめの引越し業者比較サイトランキング
引越しの見積りを取るのにおすすめなのが「引越し業者比較サイト」です。たくさんある引越し業者比較サイトの中で厳選したおすすめの3社をランキングでまとめました。
業者名 | オススメ度 | おすすめポイント | 提携引越し 業者の数 | 割引率 |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | 電話番号の入力をせずに見積りが出せる | 約70社 | 最大50% | |
★★★★☆ | 赤帽の料金も比較できる唯一の引越し業者比較サイト | 約130社 | 最大50% | |
★★★☆☆ | 約300社の中から見積りが出せる | 約300社 | 最大50% |
イチ押しは「SUUMO 引越し」です。実は、この「SUUMO 引越し」は、電話番号の登録が不要というめずらしい引越し業者比較サイトなのです。
電話番号を登録しなくていいから、業者から電話がかかってくることがないのです。しつこい電話が苦手…という方にとってはうれしいサイトといえます。
電話で詳しい打ち合わせをしたい方は、電話番号を登録して利用するのがおすすめですが、電話がかかってくるのが面倒という方は、メールだけで見積り額を提示してもらうこともできて便利です。
また、付帯サービスのしつこい営業電話なども当然のことながらありませんので、引越しを検討している段階…という方が使うのに優れたサイトだといえます。
「LIFULL 引越し」は、先ほどご紹介した赤帽の見積もりが出せるサイトです。
ほかの引越し業者の見積もりと赤帽の見積もりを比較できる唯一の引越し業者比較サイトなので、赤帽と引越し業者の両方の料金が知りたい方はこちらを利用してみてください。
大型家具・家電だけを運ぶときは専用プランや単身パックを利用しよう!
- 大型家具・家電のみの運搬は引越し業者でOK
- 引越し業者には家具・家電のみの専用プランがある
- 家具・家電のみプランでは普通の荷物の配送も依頼できる
- 家具・家電のみを運ぶ場合は最低8,000円~とリーズナブル
大型家具・家電のみを運びたい場合、宅配便という方法もありますが、「値引きができる」という観点からいうと引越し業者に依頼するのがおすすめです。
引越し業者では、大型家具・家電の梱包から荷解きまでを業者が行い、ほかの荷物はユーザーが荷造り・荷解きをする低料金プランで家具・家電のみを運ぶ形が多いようです。
しかし、ほかの荷物はまったくなくて、純粋に家具・家電だけを運ぶ場合にはトラックを借りて運ぶプランや、赤帽がおすすめです。
価格は最低料金で8,000円~ですが、人件費やクレーンを使うなど追加料金が発生することがあるので、新居の状況などをきちんと把握したうえで問い合わせするようにしましょう。
業者名 | オススメ度 | おすすめポイント | 提携引越し 業者の数 | 割引率 |
---|---|---|---|---|
★★★★★ | 電話番号の入力をせずに見積りが出せる | 約70社 | 最大50% | |
★★★★☆ | 赤帽の料金も比較できる唯一の引越し業者比較サイト | 約130社 | 最大50% | |
★★★☆☆ | 約300社の中から見積りが出せる | 約300社 | 最大50% |
<私の引越し歴>
1回目(2010年11月)東京都新宿区→神奈川県川崎市
2回目(2013年01月)神奈川県川崎市→東京都渋谷区
3回目(2015年05月)東京都渋谷区→兵庫県神戸市
4回目(2019年01月)兵庫県神戸市→大阪府大阪市
5回目(2020年07月)大阪府大阪市→大阪府豊中市